板さんのトライアル日記

30半ばを前にトライアル自転車を購入した無謀なオッサンのログ

なぜオジサンはステアケースが苦手なのか

オジサンはステアケースが苦手である。普段からオジサンたちと一緒に乗ってるオジサンだから断言できる。
じゃ、どうしたら苦手を克服して50cm〜のステアにキレイに上がれるようになるのかを考えてみた。

原因その一.「漕げてない」

苦手な人はほぼ間違いなく漕げてない。これに尽きる。漕ぎの練習しましょう。以上!

「自転車進んでるんだから濃いでんじゃん」って話なんですが、大事なのは常にトルクを掛けながら回し続ける漕ぎ。要は「丸漕ぎ」ですね。丸漕ぎとはなにか?どう練習するのか?は下記参照。

傾向と対策

ペダルを回せてないとなると、上下に踏み抜いてるだけになってると思います。となるとフロントアップの挙動が急激になってグワっと上がってしまうし、急激な加速のオマケ付き。オジサンの反射神経では悲しいかな急な動きに反応しきれず、美味しいところを逃してリアタイヤをぶち当てて終了、というお決まりのコース。30cmくらいの低いステアなら無理矢理でも上がれるからいいんですけどね。それが染み付いてしまうと後が大変です。

じゃ、丸漕ぎの練習すればいいんですけど、地味なんですよね。特に自宅前とか公園とかで練習してる時って。実感も得にくいし。
ということでもってこいなのが「ウィリー」!サドルが無いトラ車はウィリー難しいのですが、漕げてない上下踏み抜き型の人は多分ペダル1回転以上維持できないと思います。トルクを一定に掛け続けるペダリングが出来てないとフロントが暴れるのがすぐ分かるし、上げるきっかけをちゃんと背中で引っ張ってないとバランスを崩すのでステアへ繋がる練習にもなります。
何よりやってて楽しい。3回転以上キレイに回せるようになると近所の子供達にもウケること間違いなし。とはいえ20インチでも3回転させようと思うと5,6mは距離が要るので、広いところで練習しましょう。あと少しでも上り坂の方がすっぽ抜けないので良いです。
ウィリーの練習方法は下記参照のこと。

もはや回し者。

原因その二.「逆足で上げる」という魔のフレーズ

フロントタイヤがステアケースの上に来た時に利き足が前に来ている状態を作りたいので、逆足でフロントを上げ始める必要があります。大事なとこなのでテストに出ます。

結局は原因その一に帰着するんだけど、オジサンたちは「逆足で上げる」という言葉に囚われて、「逆足だけで上げきる」になってるんですね。

傾向と対策

言葉に囚われたオジサンたちは、逆足が2時から6時までの回転でフロントをステアケースの角に合わせに行ってしまいます。低いうちはそれでも上がれるけど、高くなってくると対応できなくなってきます。ステア苦手なオジサンたちを見てると、だいたいみんな逆足6時で足が止まってます。

「上げ始めるのが近すぎる」と指摘される点もこれが原因です。ステアが高くなるに連れて逆足だけで上げきると、自転車が立ちすぎてそれをかばおうとして腰が前に入って仰け反ることになり終了します。
「お腹とハンドルの間にボールを抱えるイメージ」と言われますが、それを実現するためにも逆足だけで上げきるのではなく、利き足が3時の位置に来た時にステアの角にフロントタイヤが来るようにしなければなりません。逆足6時で利き足12時だから、たった1/4回転追加するだけです。このたった1/4がとてつもなく遠いんですけどね…

この「残り1/4回転」を実現するためには…そう漕ぎを止めないでフラットなトルクをかけ続ける丸漕ぎが必要になる、という、つまり「漕ぎの練習しなさい」という結論に至るのでした。

「残り1/4回転」を意識できるようになると、フロントを上げ始める位置も自然と適切になってきます。最初は距離感とスピードが掴めないと思うので、低速でステアの角に当てるところまで練習して、慣れてきたら伸び上がりを入れてみると、これまで以上に自然に体が伸ばせることに気付くでしょう。

なんて偉そうなこと書いてますが、まだ実現できてません。。。だってオジサンだもの(オチ