板さんのトライアル日記

30半ばを前にトライアル自転車を購入した無謀なオッサンのログ

続なぜオジサンはステアケースが苦手なのか

年始のお休みでお酒飲みながらぐーたらしてたからか、お腹周りがふくよかになってしまいました。そして連日飲み過ぎなので1月半ばにして休肝日が既に2日も。
皆様も体調管理にはお気をつけを。

さて仲間内では意外と反響のあった「なぜオジサンはステアケースが苦手なのか」

上がれるようになりました?

そんなに簡単に上がれるようにならないですよねー。だってオジサンだもの。

自分は年末年始と自分で書いた内容を反芻しつつ、新たに頂いたアドバイスなどを意識してステアばっかりやってました(嘘です。ウィジャン遊びが楽しいです)。

そこで得た知見を元に「続なぜオジサンはステアケースが苦手なのか」を書き起こすことにしました。

 

実は前回の記事は前半分である

まさかの前後編。ステアの上にちゃんと上がれるようになるためには、フロントアップの後の動作が重要だと考えています(と最近のステア練習で実感しました)。
ではなぜ前回の記事がフロントアップの勘所だけで終わっているのか、というとそのフロントアップに苦労するのがオジサンだから。。。

まずはそのフロントアップをステアに向かって自然にできるようになれば次のステップへ進みやすいと考えます。なのでステアが上がり切れぬとも、フロントアップまでの練習を積み重ねるのが良いと思うのです。

 

フロントアップした時になぜ足が揃っている必要があるのか

フロントアップは上手くできたけど、リアがステアに激突して上がれない。オジサンはこんな経験があると思います。

その場合、よく「フロントを上げる位置がステアに近いから、ステアとリアタイヤの距離が近くなって跳ぶより先にぶつかってる」と指摘されます。正解です。

自転車の上で跳ぼうと思ったら、両足が水平に揃ってて両足でジャンプするのが良い。なぜなら体重を支えられる足は筋力が強いため体を効率的に動かすことができるから。
それゆえ足で跳びたいがために、足が揃った状態になってから跳ぼうとします。というか揃ってない状態では跳べないです。

フロントアップとステアまでの距離が近い場合

フロントがステアに上がった時におそらく足が揃っていないでしょう。上級者にもなると色んな逆足位置から適切に上げて揃ってるようですが、オジサンにそんな芸当は無理です。利き足を回して足が揃うのを待って跳ぼうとすると、その間に自転車は前に進み続けリアタイヤがステアに激突してしまう。

フロントアップの距離が適切な場合

ステアの角にタイヤが当たった時に足が揃っていて伸び上がれる。ステアの上にスルリ!大成功!
といきたいところだけど、その適切な距離は想像以上にステアから遠く離れていて、その距離に体は緊張、ぎこちない動きでフロントアップもままならなくなりステアに刺さる…よく見る光景です。そして心が折れます。

  

上半身筋肉優勢型オジサン

移動は車、平日はデスクワークで座りっぱなし。足腰の筋力は衰えていく一方のオジサンですが、ベビーカーを使わず全て抱っこで子育てしたので腕力・背筋力はそれなりなんです。

下半身の筋肉より上半身の筋肉のほうが優勢かつ、筋力に物を言わせることのできるオジサンは一度考え方を変えて、「足が揃った時に跳ぶ」という考えを一旦置いておき跳びに必要な動作を上半身に任せてみましょう。

足が揃ってなくて良いので、フロントタイヤがステアに当たったタイミングで、フロント反発型のオットピのようにハンドルをプッシュして上に伸び上がってみましょう。

なんということでしょう…今までイチかバチかでしか上がれなかったステアの成功率が上がるではないですか。

ハンドルは上からプッシュする体勢になるはずなので、それを意識することで腰が前に仰け反る姿勢を抑えることも期待できます。まずはこのフロントがステアに当たったタイミングで前タイヤプッシュ反発伸び上がりを意識してみてください。ペダル位置は無視です。

動きやタイミングが合うようになってくるとステアの成功率が高くなり、この辺りから「なんか楽しい」となってきます。


ここまでの意識付けで65cmくらいがなんとか上がれてます。このあと降りられないのでどうしようもないんですけど…

 

足を合わせよう

さて無視してた足ですが、前プッシュ伸び上がりが形になってくるにしたがって足が揃ってないことが邪魔になってきます。揃ってたらちゃんと跳べるのに…

このタイミングで避けて通っていた足を合わせることに挑戦してみます。やはりステアまでの距離の遠さには不安を覚えるのですが、ここでは足を合わせるための距離は正しく取りつつも足へ向ける意識は弱めに。ハンドルプッシュで伸び上がることを意識してフロントアップしてみます。たぶん何回か繰り返すと、以前ほどの恐怖心が消えていないでしょうか?

たぶんステアにフロントタイヤをプッシュすれば伸び上がれる、という意識になってるので足に対する意識を強く持たなくても良いから少し緊張が解けてるのかな?と。

そういえば足合わせですが、どこで合わせてます?利き足が前に来る所に目印おいて、軽く助走しておいて…というのが多いでしょうか。ここは一つ、もう半回転分後ろに目印を置き、逆足前スタートの1.5回転ステアに挑戦してみましょう。


スタンディングから足を逆回転させて逆足を前へ、そこから足を止めずに回転させます。

  • スタンディング状態からスタートなので足を止めなければ確実に足が合います。
  • 利き足スタート1回転だと、スタート直後から体の予備動作を入れたりするのが難しくなるしスピードが乗りません。
  • 利き足2回転だと遠すぎて目測が付けにくくなります。
  • 軽く助走した場合、助走の速度が落ちがちでせっかくのスピードが活かせないし、位置がずれやすくなります。

ということで、慣れれば目測も合わせやすく、漕ぎが連続することでスピードが落ちにくい逆足スタートは、上り坂ステアなど速度が乗りにくい時などに効果を発揮しますよ。最初のうちは逆足前がしんどいのですが、慣れるとなんとかなります。たぶん。

 

踏み出す足と予備動作ですべて決まる

せっかくの逆足スタートですが、ダラっと踏み始めるとスピードも乗らないので意味がありません。ブレーキ握って足を踏み込んで溜めを作り、グイっと踏み始めましょう。そして回転を止めない。

あと実際のステアを前にするとなんだかフロントアップできなくなってしまうオジサン。だいたい緊張して予備動作が無くなってることが多いように思います。
利き足が前に来た時に、肘が軽く曲がる程度でも良いので体を前に入れる意識をしっかり持つといつもどおりのフロントアップになると思います。

初速と利き足前のときの予備動作。これが大事です。

 

そんなことを意識しつつ、エンジョイオジサンステアケース!

 


 

 1/17追記

腕の力に頼るのが正解ってのではなくて、やはり大事なのは足で跳ぶことなんす。じゃなぜフロントプッシュなのかというと、足が合わなくて跳べない→合う位置だとビビりが出てフロントアップもままならない→足が合わない→…なスパイラルから抜け出すためのきっかけの1つになったオジサンの体験なのです。
そこから抜け出せたなら、腕に頼らず足で跳べるようにね!ってスライドさせていくための知見はこれから。

100回でも200回でも突っ込んで行ける鋼の心なら良いんですが、ホラ、チキンハートじゃん?

f:id:studio-bloom:20190117084131j:plain